vol.9 テスト設計について学んでみよう @kjstyleppさんをお迎えして
vol.9は@kjstyleppさんをお迎えして、テスト設計コンテストの資料をもとに、テスト設計について学習しました。
今回の題材について
私自身、去年と今年とソフトウェアテスト設計コンテスト(以下、テスコン)というものにエントリしています。去年は何の役にも立てず、名ばかりの参加者でした。
テスコンの難しいところは、題材が普段業務で慣れしんだもの(普段はWEB、エンプラのテストをしています)ではなく、「自動販売機」をテストするというもの。
ハードウェア構成仕様書、ユースケース仕様書からテスト設計を行うのですが、どこから何を手を付けてよいかわからない、成果物を見ると 何となく読める気はしてくるのですが、いざ取り掛かろうとすると、どうしてよいか分からない状態になりました。
このような悩みを相談したところ、「では去年の成果物を説明して、最初の取り掛かりをワーク形式でやってみようか」と言っていただき、今回の勉強会を行いました。
アクティビティ図と状態遷移図
テスト設計の取り掛かりとして、アクティビティ図と状態遷移図を書くというワークを行いました。
アクティビティ図
アクティビティ図を書くことにより、ユーザとシステムの振る舞い、流れが分かり、理解しやすくなります。
ワークでは、全体的なざっくりとした流れを書いてみよう。ということで挑戦しましたが、仕様書に書いてあることを書こうとしてしまい、細かく書きすぎてしまいました。(時間内に終わらず中途半端なまま・・・)
ワークは@kjstyleppさんも参加し、最後に@kjstyleppさんの書いた図の説明をしていただきました。
ユーザがする振る舞いを中心に考えると、仕様書に流されることなく書けるようになるのかな?と思いました。とても見やすかったです。
状態遷移図
販売ボタンの状態から、状態遷移図を書いてみよう。というワークを行いました。
販売ボタンの状態を洗い出し(これも私は躓いていたのですが・・・)、そこからイベントを繋げました。
状態遷移図は割とスムーズに書けたのですが、それでも1つ抜けがあって、そこに気づくことが最後までできませんでした。
ムズカシイと思ったこと
今回のワークを行うにあたり、細かい仕様は考えず、また対象から外して考えたりしたのですが、それでも必要のない仕様を書こうとしてしまったり、手が止まることが多々ありました。
テスト設計のセンスの一つは、そこの取捨選択のうまさ、粒度やレベルを決めて、そのことを忠実に守る事ができること。かな。と思いました。
今回の勉強会は、少人数ながら、13~17時、19~21時と6時間に及ぶ長時間勉強会を開催することができました(夜は想定外だったのですが・・・)
6時間でもテスコンの最初の一歩が踏めたかな?というところで、本当に全部を完走しようと思うととてつもなく大変だとあらためて感じました。
おしまいに
今回の開催にあたり、東京からわざわざお越しいただいた@kjstyleppさん本当にありがとうございました。
また、開催にあたり、ASTERの協力と、会場提供をしていただいたFusic、連休中にも関わらず参加いただいた方がいてこそ開催できました。ありがとうございます。
@kjstyleppさんとは、JaSST東京やWACATEなどで会う機会はあるのですが、中々ゆっくりとお話する時間が取れないので、今回は色々と話せてよかったです。
また、九州のメンバーとも話せたことが、九州メンバーの刺激になったのではないかと思います。何か分からないことがあったときに、きちんと答えられるって素晴らしいです。
本当に開催できてよかったです。ありがとうございました。